coronation
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星屑50題
01 水底の真珠
02 落ちてゆくのはあの星たち
03 それはつまらない噂
04 殺したいほど愛してる
05 満足してた
06 きみの温もりと残骸
07 どうしてあの時、(TOA/ガイ→ルーク)
何度繰り返し思っただろう。
もしも違う行動をしていたら今は代わっていたのかもしれない、と。
あんな形で、死を選ばせることを。させずに済んだのではないか、と。
産まれたばかりのアイツに、屋敷でもっと愛をもって接していれば。
仲間内で孤立していく様に、もっとフォローしていれば。
アクゼリュスで、手を離さなければ。
アラミス湧水道で、「世界中の人間を幸せにしろ」こんなことを言わなければ。
ベルケンドで、不安をもっと取り除いてやれていれば。
一ヶ月の間、傍にいてやれていれば。
あの時、
浚ってでもあんな真似させなければ。
ルークは今もここにいられただろうか。
あんな、何もかもを諦めたような顔でなんか笑うことなく、心からの笑顔で、横に、共に。
悔いはいつまでも離れることがなく、罪となって笑いながらガイを責め立てる。
そうやって仄かな安心を得ながら。
2009.04.30
08 隣で笑っていてもいいですか
09 参考までに
10 あの人が愛した玩具
11 重い罪
12 一生を君に捧げる(00/ライル→ニール)
一体何になるというのだろう。
一つ足りともアイツの為になりやしない。
押し付けがましい?
理解しているさ、そんなことは。
分かっている。俺がしたいだけだ。
勝手に、望んでいるだけだ。
争いのない世界。平和な世界。優しい世界。明るい未来。
そこに生きるライルを。それを与える己を。
至るまでの過程で咎を受けようが、あるいは朽ち果てようが構いやしない。
理不尽に奪い尽くされる世の中を変えることが出来るのなら。
もう痛みは感じなかった。代わりにただひたすらに孤独を感じている。ひどく、寒い。
産まれた時から傍らにあった存在は今は遥か遠く輝く地球にいるはずだ。思えば共に過ごした時間は生きてきた時の半分にも満たないものになってしまったとふと思う。一方的にあれこれ施してきたが、ライルがそれを快く思わないことは分かっていた。
それでも止められなかったのは一方的であれ繋がりが欲しかったからなのかもしれない。ああまたしても自分勝手だ。きっとアイツも同じ事を考えて毎度顔を顰めているんだろう。想像に容易く、笑いも込み上げてくる。
結局何一つ変えることが出来ず、自分すら変わることが出来ず、しかしこの二つには大きな違いがあった。前者はそれをひたすらに望み、後者はそれを頑なに拒んだという点であった。まったく、なんと自分勝手なことだろう。分かっていた。
次第に思考がぼやけてくる。
こんな自分が出来たことは何だったのだろう。残せたものは、何だったのだろう。
形に残るものなど皆無でも、せめてこの想いだけは、届かなくとも、どうか。
君に。
2009.05.17
13 ごめんねとさよなら
14 夢の中のはなし(00/刹那→ニール)
ふわふわと身体が軽くて宇宙遊泳をしているのかと一瞬思ったが、宇宙はもっと冷たくて寂しい場所だと常日頃感じていた刹那からすればこの場所は暖かすぎて、ならばここはどこなのだろうと上下も左右もないような空間で辺りを見回した時目に飛び込んできた姿に、ああここは夢の中なのだとはっきり理解した。
もう直接、見ることはおろか触れることなんて決して出来ない。ぬくもりを感じることは出来ない。声を聞くことも、出来ない。
だからこれは刹那が作り出した、刹那の中の彼だ。本物の彼ではない。当たり前だ。ロックオン・ストラトスは死んだのだから。それが現実なのだから。
目の前にいる「ロックオンの形をしたもの」に今ここで刹那が何を言おうと本物の彼に伝わるわけなんてないのは分かりきっていたけれど、それでも何かを言いたくて口を開こうとするのに、渦巻く想いに形を与えられないでいる。まるで言葉を忘れてしまったかのうようだ。
そんな刹那の様子を理解しているのか夢の中のロックオン・ストラトスが少し困ったような、なのに優しい優しい笑顔を見せるから、どうしようもなくうれしくなって胸が痛くて、やっぱりうれしくてたまらないからゆっくり苦手な笑顔を返した。
目が覚めて自分がいる場所は暗い部屋の中で、そんな当然のことに少なくない絶望を感じ、ずいぶん変わったものだと遠く思っていると、段々笑い出したい気分になってきた。何もかもが分かり合えた通じあえた、夢のような話はどこまでも夢の中の話でしかない。
所詮夢は夢。
永遠に叶うことのない。
夢の 中の おはなし
2008.09.23
15 もっと聞かせて君の声を
16 問題無いでしょ?
17 そっと、もてあそぶ
18 僕たちだけの秘密
19 それって何だか、(drrr/臨也と正臣)
「好きだって言われてるような気になるんだけど」
唐突に始まった要領の得ない話をまとめるとなんだかそんなかんじのことを言われている様な気がして、でもまさかそれがそのままそっくりそうだなんて全く思っちゃいないし、だからこそ冗談かの様に笑いながら返したのだが。
すると目を合わせずに下だとか横だとかに視線をやりながらそわそわしゃべっていた彼がぴたりと動きを止める。右手をぎゅっと握りしめたのがよく目に入った。そこを少し震わせながら今度はしっかりと視線を合わせて、
「…おめでたい頭っすね」
呆れと嘲りがいいかんじに混じり合った声と眼だった。
さて、どれを信じようか。
2010.11.23
20 どうか君に(これだけは、届いて)
21 からまる指先
22 これから先はお楽しみ
23 大好きだよその笑顔(ギアスR2/ジノ←アーニャ)
まるで世界中の愛とか優しさだとかそういうあたたかいもの全てがわたしだけに降り注いでいるようなそんな気持ちにさせてくれるの
自分がどんな顔しているのか本当に分かっている?
いつだって高鳴るこの鼓動がどこまでも憎い
そして、それ以上にあなた自身が憎くて憎くてたまらない
どうして触れるの
どうして笑いかけてくるの
誰にだって同じことをするくせに
本当は分かってる
理由は今わたしが言ったじゃない
「誰にだって 同じことを する」
分かってるの
それでもわたしはあなたの笑顔が大好きで
今日もそれを心待ちにしながら叶うことのない夢を見る
2008.07.13
24 そこまでの愛は望んでない
25 きらきらひかる、想いだけ
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